年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	418	189	442	653	839	1012	1304	2127	1584	345

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
130030xx99x5xx	非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等２５あり	109	16.53	20.27	5.50%	72.85
050130xx9900xx	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	108	17.10	17.23	7.41%	82.31
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし	97	20.66	20.51	29.90%	85.51
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	89	3.38	3.39	0.00%	70.35
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	75	6.47	9.42	0.00%	70.44

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　内科で最も症例数が多いのは、非ホジキンリンパ腫に対する化学療法治療です。北多摩西部の医療圏で多くの患者さんを治療しています。平均在院日数は16.53日と全国平均より短い在院日数となっています。血液の内科医は3名在籍しています。
　2番目に症例数が多いのは心不全です。平均在院日数は全国平均よりやや短くなっており、緊急の循環器疾患にも幅広く対応しています。循環器の内科医師は8名在籍しています。
　3番目に症例数が多いのは誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は80代～90代の患者さんが全体の8割以上を占めています。入院日数の長い重症患者さんも受け入れていますが、全国平均に近い在院日数で退院しています。呼吸器の内科医師は6名在籍しています。
　4番目に症例数が多いのは肺がんの検査入院です。入院から退院までの診療が標準化されており、全国の平均在院日数と当院の平均在院日数はほぼ同じ日数となります。
　5番目に症例数が多いのは肺がんの化学療法です。化学療法の内容によりますが、平均在院日数は6.47日となっており、多くの患者さんが全国平均よりも早い日数で退院しています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
140010x199x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上手術なし処置2なし	91	5.34	6.13	0.00%	0.00
140010x197x1xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上手術あり中心静脈注射等	32	7.13	12.38	0.00%	0.00
140010x197x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上手術あり処置2なし	24	6.42	8.37	0.00%	0.00
010230xx99x00x	てんかん手術なし処置2なし副傷病なし	23	1.48	7.48	0.00%	4.65
140010x297x2xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満手術ありシナジス	23	23.65	34.40	0.00%	0.00

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　小児科では、脱水や気管支炎・肺炎、腸炎など様々な疾患に対し、幅広く診療を行っています。
　最も多い疾患は新生児に対する治療で、症例数は91件、平均在院日数は5.34日となっています。生後間もない新生児は、黄疸や呼吸障害、脱水、嘔吐など様々な症状が出やすいため、症状に応じ幅広い治療を行っています。
　2番目、3番目に多い疾患は1位と同様に新生児に対する治療で、新生児仮死や新生児呼吸障害などに対して、仮死蘇生術や人工呼吸などの治療を行っています。
　4番目に多い疾患は、てんかん疑いに対する精査目的の入院です。けいれんを繰り返す患者さんに脳波検査やMRI等の検査を行います。
　5番目に多い疾患は1位と同様に新生児に対する治療で、早産児や呼吸障害がある新生児に対して、RSウイルス感染症の予防目的で注射（予防接種）をうつ場合があります。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	103	4.35	4.86	0.00%	68.02
040040xx97x00x	肺の悪性腫瘍　手術あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	66	10.39	10.83	0.00%	67.74
060335xx02000x	胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	53	6.23	7.23	0.00%	60.62
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等　手術・処置等１なし	53	11.72	10.30	0.00%	62.70
090010xx02xxxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）	44	7.34	6.02	0.00%	62.48

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　外科で最も多い疾患は鼠径ヘルニアに対する治療で件数は103件です。身体に負担の少ない腹腔鏡下での治療も多く行っています。転院率は0％であり、全国平均在院日数より短い日数で退院しています。
　2番目に多い疾患は、肺がんの手術治療で、件数は66件です。診療内容は標準化されており、多くの患者さんが全国平均より短い日数で退院しています。
　3番目に多い疾患は胆嚢炎や胆嚢結石に対する治療で、件数は53件です。ほぼ全例で腹腔鏡下で摘出術を行っています。転院率は0％であり、特に重篤な合併症もなく、一週間ほどで退院となっています。
　4番目と5番目に多い疾患は乳癌に対する切除術です。単純切除術だけでなく、温存手術や再建術なども行っています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折人工関節置換術等	92	28.09	25.09	47.83%	83.71
070010xx010xxx	骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 人工関節置換術等処置1なし	71	3.44	5.39	0.00%	54.90
07040xxx01xxxx	股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等	53	22.58	21.03	9.43%	65.87
160780xx97xx0x	手関節周辺の骨折・脱臼手術あり副傷病なし	50	3.34	4.35	0.00%	49.32
070085xx97xxxx	滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢以外) 手術あり	46	11.15	12.99	4.35%	54.00

【表の見方について】
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【コメント】
　整形外科の疾患で最も多いのは大腿骨近位端（股関節）の骨折手術であり、症例数は92件です。平均在院日数は28.09日となっていますが、重症度や術後の経過等で入院日数は異なります。医師による手術のほか、理学療法士によるリハビリ治療を行い、患者さんをサポートしています。
　2番目に多い疾患は、上腕や大腿、背部など皮膚皮下の軟部腫瘍の手術です。症例数は71件で、平均在院日数は3.44日となっています。
　3番目に多い疾患は変形性股関節症や大腿骨頭壊死の手術で症例数は53件、平均在院日数は22.58日となっています。手術は主に人工関節置換術を行います。
　4番目に多い疾患は、手関節周辺の骨折の手術で症例数は50件、平均在院日数は3.34日となっています。
　5番目に多い疾患は、変形性足関節症や後脛骨筋腱機能不全等に対する手術で症例数は46件、平均在院日数は11.15日となっています。変形性足関節症の場合は主に人工関節置換術や関節固定術、後脛骨筋腱機能不全の場合は自分の腱や筋膜、人工靭帯等を用いて靭帯の再建や形成を行います。現在整形外科には8名の常勤医師がおり、軟部腫瘍や上腕、脊椎・脊髄疾患、股・膝関節や足部の疾患、ケガ・外傷、リウマチや癌の骨転移など、幅広い専門分野で多くの患者さんの治療を行っています。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070520xx97xxxx	リンパ節、リンパ管の疾患　手術あり	15	8.47	8.51	0.00%	65.53
020230xx97x0xx	眼瞼下垂　手術あり　手術・処置等２なし	-	-	3.07	-	-
160200xx0200xx	顔面損傷（口腔、咽頭損傷を含む。）　鼻骨骨折整復固定術等　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	-	-	5.28	-	-
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）　皮膚悪性腫瘍切除術等　手術・処置等２なし	-	-	7.71	-	-
070010xx010xxx	骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。）　四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等　手術・処置等１なし	-	-	5.39	-	-

【表の見方について】
　10未満の数値の場合は、－（ハイフン）を記入しています。
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　形成外科で最も多い疾患はリンパ浮腫です。昨年度より大きく症例数を増やしており、多くの患者さんは8日間の入院となります。
　2番目に多い疾患は眼瞼下垂の手術です。治療が標準化されており、全国より短い在院日数で退院することが可能です。
　当院では形成外科医2名が在籍し、顔面外傷、乳房・皮膚悪性腫瘍を含む悪性腫瘍の再建手術など幅広い疾患に対応しており、整容的・機能的回復をサポートしております。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	10	12.00	9.68	10.00%	81.10
160100xx99x01x	頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病あり	-	-	19.94	-	-
010200xx99x00x	水頭症　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	7.06	-	-
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	8.18	-	-
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	18.86	-	-

【表の見方について】
　10未満の数値の場合は、－（ハイフン）を記入しています。
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　当院脳神経外科での外傷性の手術は、急性及び慢性の硬膜下血腫の患者さんが多くを占めています。　
　水頭症は高齢者に多い特発性正常圧水頭症の検査・リハビリテーション目的の入院が多いですが、それらの患者さんの髄液シャント術も積極的に行っています。
　非外傷性頭蓋内血種はいわゆる脳出血の患者さんです。小さい脳出血は薬で治療しますが、大きなものは手術で摘出することもあります。
　脳腫瘍の患者さんでは、腫瘍摘出術以外にも様々な合併症（てんかん、感染症など）出現時にも入院診療を行っています。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
12002xxx99x40x	子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし化学療法ありかつ放射線療法なし副傷病なし	108	4.69	4.44	0.00%	56.65
120060xx02xxxx	子宮の良性腫瘍腹腔鏡下腟式子宮全摘術等	102	6.44	6.10	0.00%	42.13
120200xx99xxxx	妊娠中の糖尿病手術なし	84	4.68	5.39	0.00%	34.19
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常帝王切開術等	80	8.28	9.45	0.00%	34.74
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍子宮附属器腫瘍摘出術等	79	6.85	6.16	0.00%	43.05

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　産婦人科では、主に子宮や子宮附属器の腫瘍に対する治療や、お産を行っています。
　産婦人科を総合して最も多い疾患は、子宮頸・体部の悪性腫瘍に対する化学療法目的の入院です。症例数は108件で全患者の平均在院日数は4.69日となっています。また、子宮筋腫や卵巣嚢腫の手術目的での入院も多い症例に挙げられます。良性の腫瘍では腹腔鏡手術も多く行っており、腹腔鏡下手術は患者さんの体への負担が少ないだけでなく、術後の傷が小さかったり早期の社会復帰が見込めます。子宮や子宮附属器の良性・悪性腫瘍に対する治療は北多摩西部二次医療圏内で最も多く行っております。
　その他にも、妊娠糖尿病に対する教育入院や、骨盤位や既往帝王切開後の妊娠などの「胎児及び胎児付属物の異常」も多い症例となっています。早産・切迫早産の疾患では母体管理のための入院加療を行い、骨盤位の疾患では帝王切開術を行っています。また、当院にはNICUも併設されており、小児科医と連携を取りながら診療を行っています。
　保険診療にあたるDPCが対象のため上記リストにはありませんが、自費診療となる自然分娩も多く受け入れております。平均年齢は、表のように30代～50代と幅広い年齢の患者さんを受け入れており、地域の産婦人科における中核病院としての役割を担っています。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患手術あり片眼	307	3.21	2.76	0.00%	75.93
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患手術あり両眼	176	3.85	4.95	0.00%	77.23
020220xx01xxx0	緑内障緑内障手術濾過手術片眼	17	5.76	9.79	0.00%	68.47
020200xx9710xx	黄斑、後極変性手術あり水晶体再建術等処置2なし	15	4.93	6.49	0.00%	71.53
020160xx97xxx0	網膜剥離手術あり片眼	13	7.46	8.97	0.00%	59.69

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　眼科は、ほとんどが手術のための入院となります。最も多い疾患・2番目に多い疾患は、白内障に対する治療です。片眼のみに対して手術を行う症例数が307件で平均在院日数は3.21日、両眼に対して手術を施行する症例数が176件で平均在院日数は3.85日となっています。主な手術として、水晶体再建手術を行います。年齢別では30代～90代となっており、片眼のみの疾患は平均して75.9歳、両眼の疾患は平均して77.2歳となります。
　3番目に多いのは緑内障に対する治療です。症例数は17件、平均在院日数は5.76日となっています。主な手術として濾過手術を行います。
　4番目に多いのは網膜前膜や黄斑円孔に対する治療です。症例数は15件、平均在院日数は4.93日となっています。主な手術として、硝子体手術を行います。同時に白内障手術も行うことが多いです。
　5番目に多いのは網膜剥離に対する治療です。症例数は13件、平均在院日数は7.46日となっています。主な手術として、眼外からの網膜復位術や硝子体手術を行います。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし	72	6.63	5.63	0.00％	41.19
030230xxxxxxxx	扁桃、アデノイドの慢性疾患	45	8.89	7.94	0.00％	29.29
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎	40	6.80	6.71	0.00％	55.63
030150xx97xxxx	耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍手術あり	37	7.59	7.20	0.00％	50.08
100020xx010xxx	甲状腺の悪性腫瘍甲状腺悪性腫瘍手術等処置1なし	35	10.23	8.50	0.00％	58.00

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　耳鼻咽喉科の疾患で最も多いのは、急性扁桃炎や急性喉頭蓋炎に対する治療で、症例数は72件となります。平均在院日数は6.63日で抗生剤の投与が主な治療となります。
　2番目に多い疾患は、慢性扁桃炎で、口蓋扁桃摘出術を行っています。
　3番目に多い疾患は、慢性副鼻腔炎に対する治療で症例数は40件、平均在院日数は6.80日で、内視鏡を使用して鼻・副鼻腔手術を行っています。
　4番目に多い疾患は、耳下腺腫瘍や鼻腔腫瘍等に対する治療で症例数は37件、平均在院日数は7.59日となっています。
　5番目に多い疾患は、甲状腺癌に対する治療で、切除術を行っています。
　当院の耳鼻咽喉科では多様な疾患を扱っており、適応があれば手術治療も実施しています。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	43	8.91	9.12	2.33%	68.60
080010xxxx0xxx	膿皮症　手術・処置等１なし	37	11.95	12.87	0.00%	70.51
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）　皮膚悪性腫瘍切除術等　手術・処置等２なし	26	4.92	7.71	0.00%	75.69
080110xxxxx0xx	水疱症　手術・処置等２なし	12	37.67	28.91	0.00%	74.83
070560xx99x00x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	15.28	-	-

【表の見方について】
　10未満の数値の場合は、－（ハイフン）を記入しています。
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　最も多い疾患は、帯状疱疹で症例数は43件です。帯状疱疹の主な治療は、抗ウイルス剤の全身投与で、発症後できるだけ早期に開始することが重要です。頭部発症例や疼痛が強い場合、高齢者や合併症のある方など重症な場合は、入院の上、1週間の抗ウイルス剤の点滴を行っています。平均在院日数は8.91日となっています。
　2番目に多い疾患は、急性膿皮症で症例数は37件です。下肢の蜂窩織炎が最も多くを占めます。抗生剤の点滴が主たる治療で、平均在院日数は11.95日です。通常は1週間ほどの入院ですが、膿瘍や潰瘍を伴う場合は長期化することがあり、また当院では合併症を有する高齢者の患者さんが多く、入院期間がやや長い傾向にあります。
　3番目に多い疾患は、皮膚の悪性腫瘍（皮膚がん）の切除術です。症例数は26件、在院日数は麻酔方法、腫瘍の大きさ、再建術（皮弁形成や植皮）の有無により様々ですが、平均4.92日となっています。　4番目に多い疾患は天疱瘡です。ステロイド治療などを行います。80歳以上の患者さんが多く、在院日数は全国平均より長くなっています。
　現在、皮膚科常勤医は4名で、三多摩地域で多くの紹介患者さんを受け入れており、外来・入院・手術を含めた診療に当たっています。

泌尿器

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍手術なし前立腺針生検法	63	2.06	2.54	0.00％	69.06
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用等処置2なし	58	5.81	7.13	0.00％	70.53
11012xxx020x0x	上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術等処置1なし副傷病なし	42	4.81	5.67	0.00％	63.19
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症手術なし	25	17.12	13.00	0.00％	81.80
11012xxx04xxxx	上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術	19	1.79	2.66	0.00％	51.32

【表の見方について】
　クリニカルパスを公開する場合は患者用パス欄にリンクを表示しています。
【コメント】
　泌尿器科で最も多い疾患は、前立腺がん疑いに対しての生検で、症例数は63件、平均在院日数は2.06日となっています。
　2番目に多い疾患は膀胱がんに対する手術です。症例数は58件であり、平均在院日数は5.81日となっています。
　3番目に多い疾患は、尿路結石に対する手術で、件数は42件であり、平均在院日数は4.81日となっています。膀胱がん、尿路結石に対する手術や、前立腺肥大に対する手術など、当院では尿道から内視鏡を入れて行う経尿道的手術を多く行っています。
　近隣地域において、多くの患者さんの治療を行っております。泌尿器科の医師は現在3名おり、膀胱や腎・尿路腫瘍、前立腺疾患や尿管結石など幅広い疾患に対応した治療を行っています。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	26	-	-	-	-	14	1	8
大腸癌	31	21	21	-	-	19	1	8
乳癌	28	49	11	-	-	12	1	8
肺癌	33	11	42	77	-	157	1	8
肝癌	-	-	8	-	-	27	1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	-	-	-
中等症	51	14.75	79.59
重症	24	18.33	85.50
超重症	-	-	-
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	81	24.78	76.01	36.46％
その他	15	25.00	79.07	10.42％

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	76	3.88	5.97	1.32％	72.86
K6121ｲ	末梢動静脈瘻造設術（内シャント造設術）（単純）	36	6.86	8.78	2.78％	71.11
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症）	28	0.18	9.57	0.00％	72.25
K654	内視鏡的消化管止血術	24	3.29	22.17	16.67％	76.17
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他）	24	4.21	3.92	0.00％	72.96

【表の見方について】
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【コメント】
　内科で最も多い手術は、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除で、件数は76件です。大腸にできたポリープを内視鏡を用いて切除するもので、先端部から出したワイヤーでポリープの根元部分を引っ掛け、ワイヤーで締め電気で焼き切る手術です。患者さんの合併症の有無などで入院期間は多少前後しますが、多くは4～5日で退院となります。
　2番目に多い手術は内シャント造設術です。末期腎不全の患者さんが血液透析導入のためにシャントを造設する手術で、件数は36件です。
　3番目と5番目に多い手術は経皮的冠動脈ステント留置術です。主に狭心症などの疾患に対して行われます。心臓カテーテルを用いて治療するもので、血管形成後や血管拡張後の再閉塞や再狭窄予防目的にステントと呼ばれる金属の筒を血管内に留置するものです。予定入院の場合、カテーテル検査実施時に手術を行うケースも多いです。
　その他にも胆管の内視鏡手術や胃瘻造設など幅広い疾患に対応しており、地域の中核病院としての役割を担っています。

小児科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K9131	新生児仮死蘇生術（仮死第１度）	108	0.00	11.98	0.93％	0.00
K9132	新生児仮死蘇生術（仮死第２度）	20	0.00	19.55	0.00％	0.00
K331	鼻腔粘膜焼灼術	-	-	-	-	-

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【コメント】
　小児科で行われる新生児仮死蘇生術は、早産や低体重で出生した児に対して、救命、また神経障害を最小限にとどめるために、気道吸引や人工呼吸器による酸素投与などを行い、蘇生措置を施す手技のことです。当院産婦人科では比較的リスクの高い患者さんも受け入れており、小児科のNICU（新生児集中治療室）では早産児、低出生体重児や一過性多呼吸などの新生児に対して産婦人科と連携を取りながら迅速な処置・対応を行っています。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	81	1.36	2.15	0.00％	66.69
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	59	1.93	4.08	1.69％	62.17
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	44	2.80	10.64	2.27％	71.93
K4762	乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない））	44	2.18	4.16	0.00％	62.48
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える）	43	2.05	8.53	0.00％	68.09

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【コメント】
　外科で最も多い手術は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術です。合併症のある患者さんは入院日数が長くなることもありますが、基本的には4日間の入院の患者さんが多く、比較的短期間での退院が可能となっています。当院では現在、腹腔鏡下手術を積極的に行っており、術後の早期社会復帰も考慮した治療を行っています。
　2番目に多い手術は、腹腔鏡下胆嚢摘出術です。胆嚢結石症等に対して行われる手術で、当院では腹腔鏡下手術を積極的に行っています。腹腔鏡下胆嚢摘出術は、お腹に小さな穴を複数ヶ所開け、そこから鉗子を挿入して胆嚢を摘出します。開腹手術に比べて傷痕も小さく、見た目が良いだけでなく術後の疼痛も少ないという特徴があります。また2016年度からはお臍の傷一つで手術を行う、単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術もおこなっており、術後の回復も早く、患者さんの負担も少なくなっています。入院期間は1週間程度と、診療内容が標準化されており、安全で質の高い医療を提供しています。
　3番目に多い手術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術です。腹腔鏡による手術なので身体への負担も少なく、多くの場合10日間前後で退院可能です。
　4番目に多い手術は、乳腺悪性腫瘍手術です。立川病院乳腺外科ではガイドラインに沿った乳房手術を心掛けています。基本的に乳房全摘もしくは部分切除とセンチネルリンパ節生検を組み合わせ、出来るだけ患者さんに侵襲の少ない手術を目指しています。乳房温存手術が希望でも、乳がんの進行具合によっては温存手術ができない場合があります。その場合は、手術前に抗がん剤治療をして原発巣を縮小させてからの手術を行っています。
　5番目に多い手術は、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える）です。平成9年より胸腔鏡を利用した身体的負担を軽減した手術を導入しており、安定した成績をあげています。診療内容は安心・安全・確実な医療を重視して院内標準化されています。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0821	人工関節置換術（股）等	85	3.15	20.87	17.65％	69.02
K0461	骨折観血的手術（大腿）等	71	4.96	17.82	42.25％	78.97
K0463	骨折観血的手術（指）等	53	1.49	3.36	0.00％	50.55
K0462	骨折観血的手術（下腿）等	42	2.88	9.38	9.52％	56.98
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（下腿）等	40	0.55	1.78	0.00％	61.60

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　整形外科で最も多い手術は人工関節置換術で、主に変形性股関節症に対して行われる手術です。症例数は85件で、入院期間は患者さんの状態等により異なります。
　2番目に多い手術は、大腿に対しての骨折観血的手術です。症例数は71件、平均入院日数は22.8日となっていますが、骨折の重症度や経過、患者さんの合併症の有無などで入院日数は異なります。骨折の手術では最も一般的な術式で、患部を開きスクリューやプレートなどで固定し骨折部を安定して保持することを目的に行われるものです。手術の多くは大腿骨頚部（大腿骨と股関節をつなぐ部分）の骨折に対して行われているものです。
　3番目に多い手術は手指や足趾に対して、4番目に多い手術は前腕部等に対しての骨折観血的手術となっています。大腿部同様にスクリュー・プレートを用いて治療を行います。
　5番目に多い術式は軟部腫瘍摘出術で40件です。良性の腫瘍で皮下より深い所（軟部組織内）に位置する腫瘍の切除術です。状態によって日帰りで行われる手術でもあり、平均入院期間も2.3日と短くなっています。
　術後は理学療法士が中心となり、患者それぞれの立場を考えたリハビリを行い、早期回復をサポートしています。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K628	リンパ管吻合術	15	3.27	4.20	0.00%	65.53
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	-	-	-	-	-
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹）等	-	-	-	-	-
K2191	眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）	-	-	-	-	-
K0021	デブリードマン（１００ｃｍ２未満）	-	-	-	-	-

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【コメント】
　最も多い手術は、リンパ浮腫の患者さんに対するリンパ吻合術です。
　2番目多い手術は、皮膚悪性腫瘍に対する切除術です。
　当院では形成外科医が2名在籍し、その他にも、顔面外傷、乳房・皮膚悪性腫瘍を含む悪性腫瘍の再建手術など幅広い疾患に対応しており、整容的・機能的回復をサポートしています。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	16	2.94	15.38	31.25％	82.19
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術（その他）	-	-	-	-	-
K1742	水頭症手術（シャント手術）	-	-	-	-	-
K1643	頭蓋内血腫除去術（開頭）（脳内）	-	-	-	-	-
K145	穿頭脳室ドレナージ術	-	-	-	-	-

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【コメント】
　高齢化社会となり、慢性硬膜下血腫の患者さんが増えております。加えて、心血管疾患診療の進歩に伴い、抗血栓薬を服用されている一般の患者さんで硬膜下血腫の合併を認めることも多くなっています。当科では、急性硬膜下血腫の患者さんにも対応しております。
　腫瘍摘出術は、脳原発の腫瘍のみならず転移性脳腫瘍の患者さんにも、ガイドラインに従って手術を行っております。
　水頭症診療は立川病院脳神経外科の得意とする分野の一つです。水頭症の各種関係学会との連携を取り、髄液シャント術後の合併症の患者さんも積極的に診療しています。シャント術以外の内視鏡的手術にも対応いたします。
　脳血管内手術は、最新式のCT併設の血管撮影システムを使用し、治療を行っております。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（腹腔鏡）	115	0.94	4.89	0.00％	42.64
K8982	帝王切開術（選択帝王切開）	94	3.65	6.53	0.00％	34.39
K8981	帝王切開術（緊急帝王切開）	70	3.74	6.70	0.00％	34.47
K867	子宮頸部（腟部）切除術	65	1.06	1.00	0.00％	44.40
K877	子宮全摘術	61	2.03	8.72	0.00％	51.85

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　産婦人科で最も多く行っている手術は、子宮附属器腫瘍摘出術（腹腔鏡）です。卵巣や卵管の良性腫瘍に対し、腹腔鏡下で腫瘍摘出を行う手術で、症例数は115件です。
　2番目に多い手術は、帝王切開手術です。過去に帝王切開や子宮筋腫などの手術を行った患者さんや胎児が逆子の場合などの行われます。また、あらかじめ計画された帝王切開（選択的帝王切開術）は94件となります。
　3番目に多い手術は予期できない理由で緊急に帝王切開術を行なった疾患で件数は70件です。当院では患者さんが安心してお産ができるように、いつでも緊急帝王切開に対応できる体制を整えております。
　4番目に多い手術は、子宮頸部（膣部）切除術です。そのほとんどが子宮頸部高度異形成に対する手術となります。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（その他）	475	1.12	1.34	0.00％	76.39
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む）	42	1.38	3.12	0.00％	66.05
K2683	緑内障手術（濾過手術）	17	1.35	3.41	0.00％	68.47
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術（その他）	-	-	-	-	-
K2821ｲ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入）（縫着レンズ挿入）	-	-	-	-	-

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【コメント】
　当院では白内障に対する水晶体再建術を多く行っており、症例数は475件です。入院期間は基本的に片眼で3.2日、両眼で3.9日ほどであり病気の特性上、高齢の方が多くなっています。
　2番目の硝子体茎顕微鏡下離断手術は、主に糖尿病性網膜症や、黄斑円孔などに対する手術です。
　3番目の緑内障手術は緑内障に対して行う手術で当院は濾過手術を主に行っています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	43	1.14	7.12	0.00％	30.95
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	40	1.48	4.30	0.00％	54.70
K368	扁桃周囲膿瘍切開術	30	0.30	5.57	0.00％	43.27
K6261	リンパ節摘出術（長径３ｃｍ未満）	24	0.21	1.46	0.00％	68.29
K3932	喉頭腫瘍摘出術（直達鏡）	17	1.94	2.94	0.00％	67.06

【表の見方について】
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【コメント】
　耳鼻科で最も多く行っている手術は口蓋扁桃摘出手術で症例数43件となっています。扁桃炎を繰り返す習慣性扁桃炎に対して行う扁桃摘出手術です。
　2番目に多い術式は内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型は、内視鏡を使用した慢性副鼻腔炎に対する手術です。手術を行う範囲によって1～4型まで分かれており、3型単独では40件となっています。3型の手術は中等度の副鼻腔炎に対するものであり、複数の副鼻腔を処理する必要があります。
　3番目に多い術式は扁桃周囲膿瘍切開術です。扁桃周囲膿瘍は、扁桃周囲に膿瘍を形成した状態を指します。外来で局所麻酔下に切開を加え、排膿を行った後、入院加療を行っています。術前の日数が短いのは来院後すぐに処置を行い、そのまま入院となる事が多いためです。

皮膚科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	39	0.69	3.92	0.00％	75.05
K0051	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（躯幹）	-	-	-	-	-
K013-21	全層植皮術（２５ｃｍ２未満）	-	-	-	-	-
K013-22	全層植皮術（２５ｃｍ２以上１００ｃｍ２未満）	-	-	-	-	-

【表の見方について】
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【コメント】
　最も症例数の多い皮膚悪性腫瘍切除術の対象は、基底細胞癌や有棘細胞癌、悪性黒色腫などが挙げられます。局所麻酔下に切除縫縮することが多いですが、大型のものでは全身麻酔下に植皮術や皮弁形成術と併せて行うこともあります。皮膚悪性腫瘍は高齢の方に多いため、平均年齢は75.05歳と高い傾向にあります。
　患者さんが入院期間中に行った主となる手術のみを集計対象としていますが、非露出部、2センチ以上の大型の腫瘍提出術や、悪性腫瘍手術と同時に行っている植皮術や皮弁形成術を合わせると件数はさらに多くなっています。
　皮膚、皮下腫瘍摘出術は良性腫瘍に対して行う手術であり、大きさや部位（露出部か否か）によってKコードが細分化されていますが、術式は同じものとなります。ほとんどは局所麻酔で対応が可能で、入院当日に手術を行い、1～2泊で退院、約1週間後に外来で抜糸となることが多いです。
　皮膚腫瘍摘出術の多くは外来で行っており、外来では年間100件以上実施しています。
　ほかにも、軟部悪性腫瘍、糖尿病性壊疽、壊死性筋膜炎に対する切開、デブリードマンも近年増加傾向にあります。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用）	59	1.37	4.19	0.00％	70.59
K7811	経尿道的尿路結石除去術（レーザー）	40	1.10	2.75	0.00％	64.35
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	29	1.21	6.59	0.00％	65.86
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術	19	0.00	0.79	0.00％	51.32
K833	精巣悪性腫瘍手術	-	-	-	-	-

【表の見方について】
　10未満の数値の場合は、－（ハイフン）を記入しています。
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【コメント】
　泌尿器科で最も多い手術は、膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的手術で、件数は59件です。膀胱がんに対して行われる手術で、膀胱にあるがんを尿道から挿入した内視鏡で切除します。
　2番目に多い手術は、経尿道的尿路結石除去術で、件数は40件です。合併症の有無や病態によって異なりますが、平均で4～5日で退院される患者さんが多くなっています。腎結石、尿管結石などに対する手術で、尿道から内視鏡を挿入し、レーザーを用いて結石を破砕し体外へ摘出します。
　3番目に多い手術は、経尿道的尿管ステント留置術です。腫瘍による圧迫など、何らかの理由で尿管が細くなり、腎臓に尿が溜まってしまう場合に、経尿道的にステントと呼ばれる管を入れて、尿が排出できるようにします。
　4番目に多い手術は、腎・尿管結石等に対する手術で、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術です。これは、体の外から衝撃波をあてて、体に傷をつけることなく結石を粉々に砕き、尿管から膀胱に排出させ体の外に出す手術です。
　内視鏡を用いた手術から開腹による手術まで、それぞれに最適な方法を患者さんと一緒に考え、治療にあたっています。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	-	-
180010	敗血症	同一	18	0.20％
180010	敗血症	異なる	25	0.28％
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	48	0.54％
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

令和２年度 立川 病院指標

令和２年度立川病院指標