放射線治療
放射線治療(リニアック)について
リニアック”とも呼ばれる放射線治療は、手術・抗がん剤と合わせて「がん治療の三本柱」の一つです。“がん”に対する効果も高く、欧米ではがん患者さんの約6割が放射線治療を受けています。
放射線治療が適している“がん”
ほぼ全ての“がん”が放射線治療の対象となります。
がんの種類によっては、手術と同じように治ることが期待できますし、手術や抗がん剤と組み合わせる事によって高い効果を発揮する場合もあります。
また必ずしも治らない“がん”の場合でも、痛みや出血などの辛い症状を和らげたり、通らなかった食事が再び食べられる様になったりと、“がん”になってからも、これまでと同じ生活をする手助けにもなります。
個々の“がん”の性質や患者さんの病状により最適な治療は異なりますので、患者さんの希望を尊重しながら主治医の先生と連携して最適な方法を決めていきます。
放射線治療の方法について
放射線治療は、照射室のベッドに静かに横になって数分程で終わる簡単な治療です。患部に放射線が照射されている最中も、何も感じることはありません。病状によって治療期間は様々ですが、概ね2週間から1ヶ月前後です。治療を開始して1~2週間後に一時的な刺激症状(患部の日焼け様の症状)が現れる事がありますが、多くの患者さんは仕事・家事・子育てなど今まで通りの生活を続けながら放射線治療を受ける事ができます。また持病の為に手術や抗癌剤治療が難しい患者さんや、体力に自信の無い高齢の方などでも治療を受ける事が可能です。