皮膚科とは
皮膚のあらゆる変化(色の変化、できもの、きず、かゆみや痛み)に加え、毛髪や爪の病気も診る科です。薬物治療だけでなく、手術や紫外線、レーザー治療も行います。
皮膚のトラブルは年齢、部位を問わず生じ、内臓疾患が関連していることも稀ではありません。当科では新生児から高齢者まで全身の皮膚・粘膜部の疾患(口腔、陰部も含む)を対象としています。発熱や節々の痛みなど全身症状の有無は問いません。治りにくい皮膚疾患の検査、治療や救急対応、入院加療も行っています。
代表的な疾患と症状
代表的な症状
- 皮膚のかゆみ
- 皮膚のできもの、しこり
- 皮膚の色の変化(赤、黒、紫、しみなど)
- 皮膚のなおりにくいきず
- 爪の変形、変色、痛み
- 脱毛
代表的な疾患
- じんましん
- かゆみのある赤い発疹が突然出現して24時間以内に消退、出没を繰り返します。虫刺されや地図状の紅斑に見えたり、盛り上がりのある膨隆疹やかゆみだけのこともあります。8割は原因不明とされ、通常は飲み薬で治療します。
- アトピー性皮膚炎
- 喘息、花粉症、家族歴など素因のある方に起こる湿疹病変で、年齢により特徴的な症状を呈します。生活環境を整え、適切な外用療法を行うことが必要です。近年は新しい外用剤が開発され、重症患者さんには、より有効な全身療法が使用できるようになりました。
- 帯状疱疹
- 体内に潜伏する水ぼうそうのウイルスが、免疫低下に伴い神経に沿って、痛みのある水疱や赤い斑を生じます。神経麻痺や神経痛などの合併症を生じることがあり、早めの診断が必要です。治療は抗ウイルス剤の内服や点滴で、重症例では入院することもあります。
- 蜂窩織炎
- 下肢に多い細菌感染症で、外傷や虫さされ、水虫の悪化に伴い、下腿が痛みを伴い赤く腫れ、発熱することもあります。免疫低下した方や術後などのリンパ浮腫のある方で再発を繰り返すこともあります。抗生剤の内服、重症の場合は入院の上、点滴治療を行います。
- 基底細胞癌
- 高齢者の顔面に見られることが多い皮膚癌で、黒い斑や結節を呈し、中心が潰瘍化することもあります。皮膚癌の中では最も多く、転移することは稀で、通常は切除のみで治癒します。
- 悪性黒色腫
- ほくろの癌と呼ばれる黒色斑、腫瘤を呈する皮膚癌で、全身皮膚のどこにでも発症します。日本人では足の裏や爪に発生する例が多く、濃淡のある色調のいびつな黒色班は注意が必要です。皮膚癌の中では転移することが多いとされます。
- 陥入爪
- 足の親指で生じることが多く、爪が皮膚に食い込み、痛みや腫れが生じます。不適切な爪の切り方や、合わない靴を履くことなどが原因です。軽症ではテーピング、症状が強度の際は麻酔の上、爪切りを行います。爪が巻いて生えるだけの巻き爪とは異なります。
当科の特長
- 1.多摩地区では最高レベルの皮膚悪性腫瘍の治療件数
- 病院皮膚科では多い4人の常勤医を有し、多摩地区全域から皮膚悪性腫瘍の紹介を受けており、手術から薬物療法、放射線療法まで行っています。
- 2.総合病院の特質を活かした他科との連携
- 皮膚科以外の合併症を抱えた患者さんの依頼や、大がかりな再建、筋・骨に至る皮膚腫瘍の手術など、院内他科とも密に連携を取りながら診療を行っています。
- 3.大学病院との連携体制
- 慶應義塾大学病院皮膚科と連携体制をとっており、医師の派遣、重症・手術患者の紹介、逆紹介を行っています。
外来担当表
2024年11月 1日 現在
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 第2・4土曜日 | |
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初診 (A6) |
大政 | 内川 | 澤田 | 第1・3・5 澤田 第2・4 内川 |
稲積 | 第2 澤田 第4 大政 |
再診 (A8) |
稲積 | 稲積 | 大池 | 第1・3・5 内川 第2・4 澤田 |
大政 | 第2 内川 11/9代診あり 第4 澤田 |
午後 | アレルギー 外来 |
レーザー | レーザー 手術日 |
手術日 | カンファレンス |
横スクロールでご確認ください
スタッフ
- 稲積 豊子皮膚科部長
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- 資格
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- 日本皮膚科学会 専門医・指導医
- 緩和ケア研修会受講修了
- 澤田 楓医員
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- 資格
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- 日本皮膚科学会 認定医
- 緩和ケア研修会受講修了
- 内川 理紗医員
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- 資格
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- 日本皮膚科学会 認定医
- 緩和ケア研修会受講修了
- 大政 遥香医員
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- 資格
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