立川病院

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診療受付時間
8:15〜11:30入口は8時開錠になります
休診日
第1・3・5土曜、日曜
祝日、年末年始
外来予約
042-523-3856(初診予約・予約変更)

婦人科とは

対象は,おもに女性の骨盤臓器に関連した疾患が対象です.簡単にいうと,子宮,卵巣,外陰部などに発生する腫瘍や月経や更年期などホルモンに関連する疾患などが対象となります.

婦人科では傷の小さい腹腔鏡・ロボット手術から開腹の悪性腫瘍根治術まではもちろん、抗がん剤や放射線療法も多職種で連携し取り扱ってまいります。さらに妊娠を希望されている妊孕性温存術式や子宮内膜症への術後薬物療法、更年期症候群など幅広い女性のライフステージを支援していきます。

代表的な疾患と症状

代表的な症状

  • 下腹部の痛みや膨れている感じがする。
  • 不正性器出血がある。
  • 月経痛がひどい、出血が多くて息切れする。
  • くしゃみの時に尿漏れする、頻尿がある。
  • ほてりのぼせがある、手の関節痛がある。
  • 月経前に頭痛や気分の落ち込みがある。

代表的な疾患

子宮筋腫
無症状のことも多いですが、画像検査などで手術適応であると判断されると子宮鏡~腹腔鏡~開腹手術または薬物療法の治療選択肢を相談することになります。最初は戸惑っていらっしゃっても、治療を行うことで安心感を得られた方が多くいらっしゃいます。
卵巣のう腫
多少卵巣が腫れていてもお腹の症状が出にくいことがほとんどです。自然に消えることがほぼないのでしっかり手術で摘出するとともに良性悪性の診断をつけることが大切です。また子宮内膜症では術後に再発予防の薬物療法をお勧めすることが多いです。
子宮体がん
閉経後不正性器出血が多いです。婦人科受診をためらわずに細胞診組織診で確認して、画像検査に基づき腹腔鏡やロボット手術と言った低侵襲治療の適応を検討します。AYA世代(思春期・若年成人)の高用量黄体ホルモン療法もガイドラインに準じています。
子宮頸がん・子宮頸部異形成
妊孕能温存を目的とした円錐切除術、リンパ節郭清を含めた広汎子宮全摘術から放射線治療、さらに抗がん剤から分子標的治療薬まで様々なの治療を組み合わせています。
卵巣がん
手術による診断が重要です。抗がん剤の点滴のみならず、進行期によって内服の維持療法が追加になります。遺伝性乳癌卵巣癌症候群を疑う場合は遺伝カウンセリングを行います。
骨盤臓器脱
下垂感や尿漏れがある場合にはご相談ください。リングで保存的に治療する場合もあれば、ロボット手術や腟式手術などを行う場合があります。
骨盤腹膜炎・卵管卵巣膿瘍
発熱・下腹痛・膿性帯下などで週単位の入院を伴う抗菌薬点滴投与が必要になることがあります。さらに膿瘍を形成したりもともとの卵巣のう腫が感染すると緊急手術を要することがあります。
月経前症候群・更年期症候群
月経前にイライラ落ち込みや頭痛浮腫があり月経開始で軽減する場合には低用量ピルなどが適応になりますが、いわゆる閉経前後のほてりのぼせなどの更年期症候群に対してはホルモン補充療法などが適応になります。

当科の特長

1.“ライフステージ”の中での困りごとに対応する考えが大切になる
ひとりの女性が疾患をもつということは個人の人生設計のみならず周囲の家族への影響が無視できません。皆さんのお話を聞く中でそれらの観点をもって一緒に悩みながら治療を進めていくことが多いです。
2.女性に特有の病気を取り扱う
手術を提案する際に主観的に喪失感を覚える方はもちろんいらっしゃいます。一方で客観的にあるいは長期的にはやはり治療が必要といわざるをえないことがほとんどです。お気持ちを伺いながら診療を実施してまいります。
3.手術に伴いホルモン症状の調整が関連することがしばしばある
手術が無事に済んでもホルモン低下などの症状に悩むことがあります。生涯にわたって支えていく必要があるのが産婦人科だと実感しています。

外来担当表

2024年5月 1日 現在

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 第2.4土曜日
初診
(B2)
交代制 交代制 平尾
[腫・女]
交代制 松田
[腫・腹]
産婦人科初診枠
再診
(B4)
松田
[腫・腹]
高橋
[腫・女]
仙波
[婦・腹]
平尾
[腫・腹]
大野
[腫・腹]
B6 PM
佐藤[産・婦]
AM
荒武[腫・腹]
AM
安康[腫・腹]
木須
[ロキタンスキー]
午前
・午後
胎児エコー
(交代制)

手術日
仙波/安康
遺伝相談

手術日
手術日 手術日 手術日

横スクロールでご確認ください

[腫]腫瘍 / [腹]腹腔鏡 / [感]感染 / []産婦人科一般/ [女]女性ヘルスケア

スタッフ

平尾 薫丸産婦人科主任部長
資格
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医・指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・教育研修指導医
  • 日本周産期・新生児医学会 暫定代表指導医(母体・胎児)
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医・指導医
  • 日本肉腫学会 希少がん肉腫認定医(婦人科医・骨盤部外科)
  • 母体保護法指定医
  • 緩和ケア研修会受講終了
松田 紀代子医長
資格
  • 日本産科婦人科学会 専門医・指導医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 緩和ケア研修会受講終了
仙波 宏史医長
資格
  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
  • 緩和ケア研修会受講終了
安康 真由香医長
資格
  • 日本産科婦人科学会 専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本臨床細胞学会 専門医
  • 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
  • 緩和ケア研修会受講終了
高橋 孝幸医員
資格
  • 日本産婦人科学会 専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 緩和ケア研修会受講終了
  • ロボット手術(da Vinci)Certificate of da Vinci console surgeon
佐藤  文化医員
資格
大野 晴子医員
資格
荒武 淳一医員
資格
柿崎 未萌医員
資格
木須 伊織非常勤/慶應義塾大学医学部/産婦人科助教
資格
  • 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 日本移植学会 移植認定医
  • 緩和ケア研修会受講終了

メッセージ

以上の特徴から産婦人科では必然的に地域の開業医と病院勤務医との連携が大切になります。患者さんの事情を考えながら一緒に困り事に向き合っていきます。まずは一度かかりつけ医の先生にご相談してみてください。