習慣性扁桃炎
急性扁桃炎は、初期症状は咽頭違和感程度ですが、病態の悪化に伴い発熱、急激な咽頭痛・嚥下痛、全身倦怠感、食欲不振などを来たします。時に扁桃炎の悪化に伴い扁桃周囲に膿瘍形成を来たし、重症化する扁桃周囲膿瘍になることもあります。
急性扁桃炎を年に3-4回以上繰り返す習慣性扁桃炎は、口蓋扁桃摘出術の良い適応とされます。
このような扁桃炎を繰り返している習慣性扁桃炎に対して、待機的に全身麻酔下にて両側口蓋扁桃摘出術を施行します。手術は全身麻酔で施行し、手術時間は1時間程度で、入院期間は1週間です。
他にも、扁桃病巣感染症(扁桃が病巣となることで、他の臓器に二次的な病気をおこす状態で、IgA腎症や掌蹠膿疱症などがあります)や、お子様で多い口蓋扁桃肥大に伴う睡眠時無呼吸症候群も口蓋扁桃摘出術の適応となる場合があります。