立川病院

EN

診療受付時間
8:15〜11:30入口は8時開錠になります
休診日
土曜、日曜
祝日、年末年始
外来予約
042-523-3856(初診予約・予約変更)

気管支喘息などのアレルギー疾患

気管支喘息などのアレルギー疾患

気管支喘息は、「気道の慢性炎症を本態とし、変動性を持った気道狭窄による喘鳴、呼吸困難、咳などの臨床症状で特徴づけられる疾患」とされています。
日常診療においては、診断精度と適切な薬物療法選択が要(かなめ)です。
自覚症状や身体所見に加え、アレルギー検査、喀痰中好酸球の有無、肺機能検査、気道可逆性試験、FeNO検査等を駆使して診断を進めていきます。
薬物療法の効果を判定することも診断の一助になります。
一方、治療効果が得られない場合、治療方法(吸入療法が適切に行われているか、薬物療法が適切か等)の再評価に加え、診断が正確であるのか、増悪因子(喫煙、NSAID)が適切に回避されているか検討が必要です。また、長引く咳の方の中に喘息が原因となっている場合があります。
喘息患者のうち、5〜10%程度の方が重症喘息と言われています。
近年病態解明が進み、好酸球性炎症、Type2型炎症、好中球性炎症等様々な機序が明らかになり、病型に応じた薬物療法が行われるようになっています。
特に重症喘息患者においては複数の生物学的製剤を選択することができるようになりました。
その他、喘息に合併しやすいアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の診断治療も重要です。