甲状腺腫瘍
甲状腺腫瘍は、首の一番下の気管に付着している甲状腺のできものの総称です。良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、多くは良性腫瘍です。まずは超音波検査や血液検査を行います。検査で悪性の可能性があるものや、良性が疑われてもある程度の大きさがあるものは、穿刺吸引細胞診といって針を刺して細胞を取る検査を行います。
検査で良性所見が出たものは半年から1年に1回定期的に検査を行います。
検査で悪性の結果のもの、また良性結果でも増大傾向があったり整容面で問題となるようなものは摘出手術が選択肢になります。
手術は腫瘍の大きさと位置によって、甲状腺を半分だけ取る場合と甲状腺を全部取る場合があります。
手術の合併症の一つに反回神経という声を出すための神経が麻痺してしまうことがありますが、当院では術中神経モニタリングシステム(NIM)という機器を使用し、安全の確保にも努めております。
手術時間は2〜5時間、入院期間は1〜2週間です。
当院では良性でも悪性でも診療および手術を行っておりますので、是非ご相談ください。