健診では古い「影」と新しい「影」の見分けは難しい
多くの企業や会社では毎年健康診断で胸のレントゲンをとっています。その時にレントゲンの結果、精密検査を勧められることがあります。また、その結果に「陳旧性変化」、「気管支拡張」、「胸膜肥厚」、「結節影」などのコメントがついていることもあります。これらのコメントは非常にわかりにくく感じるかと思います。
これらのコメントは一枚の写真(レントゲン)をみてうつった影を表現しているだけで、影の原因を説明していないことも多いです。また、前のレントゲンと比較しないと新しい影か古い影かの判断は難しいです。肺の多くの病気はレントゲンで影となって写る一方で、肺に病気はないのに影があるように見えてしまうこともあります。
もし、健診で精密検査を勧められましたら心配しすぎず、呼吸器内科の予約をとりましょう。