胆石
胆石は、胆のうの中にできる石です。胆嚢は脂肪の消化を助ける「胆汁」という液体をためている臓器で、この胆汁の成分が偏ると、コレステロールや色素などが固まって石になります。
胆石は悪いものではなく、あるだけでは症状が出ないことも多いですが、胆石発作や胆嚢炎を引き起こすことがあります。
その時の症状は腹痛や発熱が出現するので胆石のある方はそのような症状が出た時には病院に連絡をしてください。
胆石の治療は、無症状なら経過観察、症状があれば胆嚢を手術で取り除くことが一般的です。胆石発作や胆嚢炎の予防には、バランスの良い食事と適度な運動が大切です。
高脂肪・高コレステロール食を控え、野菜や果物、魚などを中心にした食生活を心がけましょう。また、急に体重を減らすダイエットは避け、ゆっくりと健康的に体重管理を行うことが重要です。
十分な水分摂取も胆汁をサラサラに保ち、胆石ができにくくなります。
もし、右上腹部の痛みが30分以上続いたり、吐き気や嘔吐、発熱、黄疸などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
適切な治療を受けることで、胆石症は予後が良い病気です。医師や看護師に症状を素直に伝え、疑問や不安があれば遠慮なく相談してください。
定期的に健康診断や腹部エコー検査を受けることで、早期発見につながり、安心して暮らせるようになります。
ご自身で気をつけられる生活習慣の改善と、異変を感じたらすぐに受診することが、胆石症を乗り越えるポイントです。安心して治療に臨んでください。