vNOTES(ヴイノーツ:経腟的腹腔鏡手術)とは
vNOTES(ヴイノーツ:経腟的腹腔鏡手術)とは、通常の腹腔鏡手術とは異なり、お腹に全く創を作らない手術方法です。腟の一番奥を小さく切開し、そこから専用のカメラや器具を使ってお腹の中の操作を行います。お腹を全く切らないため、傷跡が残らないだけでなく、傷の痛みがほとんどなく、通常の腹腔鏡手術よりも術後の回復が早く、日常生活や仕事への早期復帰が可能となります。
この術式は、海外で2012年頃から始まり、日本でも保険適用の機器が導入され、2020年頃より始まった比較的新しい手術です。
当院ではvNOTESを2024年8月から導入しています。子宮筋腫や子宮頸部異形成など良性疾患に対する子宮摘出術や、良性の卵巣嚢腫(内膜症性嚢胞はのぞく)に対する卵巣・卵管切除術や卵巣嚢腫摘出術などがvNOTES手術の適応となります。vNOTES手術が可能かどうか、外来での診察で判断します。ご自身の病気が適応になるか、vNOTES手術について相談をご希望の患者さまは、お気軽にお問い合わせください。