立川病院

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あし

自分でできる膝のケア

整形外科医長 三尾 健介

自分でできる膝のケア

膝関節には「安定性」と「可動性」と相反する機能が求められております。「安定性」は動かないこと、「可動性」は動くこと・・・一見矛盾していますが、しっかりと体重を支える「安定性」、かつ柔軟に屈伸できる「可動性」、どちらも大切です。外傷や加齢性変性によってこれらが失われると、歩行機能が低下して日常生活に支障をきたしてしまいます。ここでは自分でできる膝のケアを紹介します。

膝を支える筋力を鍛えて「安定性」を高めましょう。

膝の安定性には太ももまわりの筋力がとても大切です。筋力が低下すると膝がぐらついて関節表面にある軟骨が痛んでしまいます。いちばん基本的な運動としては、仰向けに寝た状態で、踵を浮かすように自分の脚を持ち上げる練習です。手術後のリハビリテーションでも行いますが、意外にも始めは持ち上がらないことも多いです。慣れてくれば足に重りをつけるのもいいでしょう。適度な運動も効果的です。膝が悪い方にはあまり過激な運動はお勧めできませんが、水中運動や自転車運動などが膝関節にやさしく、まわりの筋力を鍛えることができます。

膝の曲げ伸ばしを練習して「可動性」を高めましょう。

膝の可動域が低下してしまうと階段昇降が難しくなり、しゃがむことも大変になってしまいます。可動性を高める練習の基本は、床に座った状態で、脚を曲げたり伸ばしたりする体操です。ご自身の手で支えて補助してあげてもいいでしょう。お風呂で練習するとさらに効果的です。反動をつけずにゆっくりと練習することが大切です。理想は踵がおしりにつくくらいまで曲り、膝裏が床につくまで伸びることですが、無理は禁物です。痛みを感じたら無理せずに焦らずに継続してください。

きっと膝の状態も改善します。

これらの体操は継続が大切です。継続することにより膝の「安定性」と「可動性」が高まることを実感できると思います。きっと膝の状態も改善します。たとえ今後、膝の手術が必要になったとしても、膝の「安定性」と「可動性」は大切なので、今体操をしておいて損はありません。膝を大切にケアして、けがを予防し、また障害の回復に役立ててください。これらの体操は継続が大切です。継続することにより膝の「安定性」と「可動性」が高まることを実感できると思います。きっと膝の状態も改善します。たとえ今後、膝の手術が必要になったとしても、膝の「安定性」と「可動性」は大切なので、今体操をしておいて損はありません。膝を大切にケアして、けがを予防し、また障害の回復に役立ててください。