立川病院

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あし

外反母趾

整形外科 関 広幸

外反母趾の症状

足の親ゆび(母趾)が外側に曲がった(外反)状態を外反母趾とよびます。
外反母趾で困ることは、人によって様々です。典型的な症状は、母趾の付け根の内側の出っ張り(バニオン)が靴と擦れて痛みです。進行した例では、足の裏のタコ(胼胝)ができやすくなり痛みが生じたり、第2趾や第3趾が曲がってしまう変形が生じたりします。
原因としては、生まれつきの足の形や、靴での圧迫、加齢などが指摘されています。女性に多く、先が細い靴やハイヒールなどの靴が原因になるといわれています。
65歳以上の3割は外反母趾といわれており、外反母趾だけで歩けなくなることはありませんので、過度な心配はなさらないでください。

外反母趾の治療

外反母趾に対してはまず運動療法や装具などの手術以外の治療を試みます。
重度でなければ、足のゆびを曲げたり開いたりする運動(グーパー運動)、タオルを床に敷いて足のゆびでタオルをたぐり寄せることで足のゆびの筋力を鍛える運動(タオルギャザリング)、足首周りのストレッチなどが効果があるといわれています。
また、靴に足底挿板(インソール)をいれて靴を適切に履くことで、靴着用時の痛みを減らすことができます。
当院では、義肢装具士のもと、オーダーメイドの足底挿板を作成しています。

運動や装具で痛みが取れない場合や変形の矯正を望む場合は、手術を検討します。
手術は、矯正骨切り術(人工的に骨折を起こして骨の向きを変える手術)を行っております。
多くの場合、母趾だけでなく、第2趾や第3趾の骨の骨切り術も必要になります。当院では小さい皮膚切開で手術が可能な低侵襲手術に積極的に取り組んでいます。
入院期間は、4日~2週間程度になります。術後4~6週間程度は特別な靴を使用し、手術した部分に負荷をかけないように歩いていただきます。術後8週程度から通常歩行を許可しています。
ゆびの動きが悪くなる、特定の靴は履くのは難しいといった手術の限界もありますので、よく相談の上、方針を決めていきましょう。

読み上げ音声1 ※上記テキストの読み上げ音声が再生されます。

この音声は動画制作会社VIDWEBのボイスゲートを利用しています

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