立川病院

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麻疹(はしか)(measles)

皮膚科 田中 諒

疾患の説明

麻疹(ましん)は、麻疹ウイルスが原因のウイルス感染症です。空気感染で広がり、感染力が非常に強いことが特徴です。
空気感染なので、手洗いや通常のマスクでは予防できません。全身の皮膚の症状、咳、鼻水、目の充血などが主な症状です。

症状

症状の出始めでは、38~39℃の発熱が続き、倦怠感、喉風邪のような症状、目の充血が見られ、それぞれの症状は次第に強くなります。
子どもでは下痢、腹痛なども起きることもあります。熱は一旦下がってから、半日程度して再度高熱になるのが典型的です。

皮膚症状は、発疹期と回復期で分けて考えます。発疹期は、2回目の高熱の時に該当します。
頭、首、耳の後ろから直径数mm程度の紅斑(赤い斑点)が出現し、くっつくようにたくさん集まりながら、全身に広がっていきます。
この皮膚症状で始める時期の2日前〜2日後頃に、頬の粘膜側に白い点々とした斑点(コプリック斑)が確認できることがあります。
紅斑が出てから3~4日で熱が下がり始め、風邪のような症状を含め全体的に改善に向かいます。この回復期に、皮膚の紅斑も色素沈着(しみの状態)に変わっていきます。

似た見た目になる疾患

風疹

その他のウイルス感染症
薬疹

治療

特効薬はありません。安静、水分補給など対症療法が中心になります。
そのため、ワクチン接種による予防が何よりも大切です。

日常生活での注意点

麻疹にかかった可能性がある場合は、受診する前に医療機関に電話をして麻疹の可能性があることを伝えた上で、医療機関を受診してください。待っている間に他の人に移す可能性を避けるためです。
発症日の1日前から熱が下がって3日までは、周囲に感染させる期間とされています。かかった場合には速やかに学校、職場に連絡し、周囲に感染を広げないためにも感染させる期間は休学、休職することが重要です。

読み上げ音声1 ※上記テキストの読み上げ音声が再生されます。

この音声は動画制作会社VIDWEBのボイスゲートを利用しています

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