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塗り薬の使い方

皮膚科 梶間 諒

塗り薬の使い方

皮膚科では体のかゆい所や赤い所に塗り薬を処方することが多いです。
飲み薬と異なり、塗り薬は使用に手間と時間がかかるため、ついつい塗るのをやめてしまったり、塗る量が少なくなってしまうこともあるかと思います。
せっかく頑張って塗っていても間違った使用法では期待した効果が表れず、一向に皮膚が良くならないこともあります。
いくつか薬の使い方にコツがありますので参考になれば幸いです。

どうして塗り薬を使うのか

そもそも使うのに手間と時間がかかる塗り薬をどうして使うのでしょうか。
塗り薬は飲み薬や注射と比較して血の中に入る薬の成分がごく少ないので、全身の副作用がほとんど出ません。
また、薬の成分だけではなく、薬が溶けているワセリンなどの成分が皮膚を保湿、保護してくれます。
塗り薬は安全性が高く、皮膚を守ってくれるため、皮膚トラブルに対する最初の治療に選ばれることが多いのです。

薬の塗り方のコツ

良かれと思って擦り込むように薬を塗る方が多くいらっしゃいます。薬が早く浸透するような気がしますが、この方法では皮膚の上に薬が残らないためあまり効果が表れません。
また、擦り込むときの摩擦刺激も皮膚によくありません。
薬を塗るときは、薬を皮膚にのせて軽く伸ばすだけにしてみましょう。皮膚のしわの方向に合わせて塗り広げると、しわの奥まで上手く薬が塗れます。

薬の塗る量のコツ

薬を塗る量が少なすぎる方もいらっしゃいます。塗る量の目安もありますのでご紹介いたします。
チューブ型の軟膏は指の先端から第1関節まで出した量(1 finger tip unit: 1FTU)が大人の手のひら2枚分の面積に塗る量です。
ローションは1円玉の大きさ、容器に入った塗り薬はパール2個分の量が大人の手のひら2枚分になります。
塗った後の皮膚が「テカテカする」「ティッシュペーパーがはりつく」ようになれば、十分な量が塗れていることになります。
べたつく感じがどうしても嫌な場合には、軟膏よりもクリーム、クリームよりもローションがべたつきにくいですので、塗る量を減らすのではなく、他の薬に変更できないか先生に相談しましょう。

塗り薬を早くやめるコツ

症状がなくなると、ついつい薬を塗るのをやめてしまいたくなります。一時的に症状がなくなっても、すぐに塗り薬をやめてしまうと症状がぶり返しやすく、結果的に塗り薬を使う期間が長くなってしまいます。
特別な指示がない限り、次の診察の時まで塗り薬は続けましょう。
また、ステロイドの塗り薬の場合には副作用が怖いからと塗る量が少なくなってしまうこともあります。
これではいつまでたっても症状が良くならず、ダラダラ塗り続けることで副作用のリスクがより高くなってしまいます。
十分な量を塗り、サッと症状を治した方が、ステロイドの副作用は出にくいです。怖がらずにたっぷり薬を使いましょう。
「ステロイドの塗り薬は怖いもの」といった印象を持っている方もいらっしゃいますが、懸念されているものは多くの場合、十分なステロイド外用ができていないことで症状がコントロールされず起こっていることが多い印象です。

読み上げ音声1 ※上記テキストの読み上げ音声が再生されます。

この音声は動画制作会社VIDWEBのボイスゲートを利用しています

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