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マスク着用による皮膚トラブル

皮膚科 田中 諒

マスク着用による皮膚トラブル

新型コロナウイルス感染症の流行以降、マスク着用による皮膚トラブルの受診が増えています。
最近では、「マスクかぶれ」で起きる湿疹とアクネを合わせて、マスクネ(maskne=マスク(mask)とアクネ(acne)の造語)と呼ぶことがあります。

「マスクかぶれ」の種類は?

マスクかぶれは原因によって2種類にわけることができます。
一つは、耳掛け部分のゴムや洗剤等に対するアレルギーで起きる湿疹(接触皮膚炎)です。
アレルギーのある人の肌に原因物質が触れることで起きます。
もう一つは、マスクと肌が擦れる刺激や、湿度変化で起きる湿疹(刺激性皮膚炎)とアクネ(ニキビ)です。
刺激性皮膚炎やニキビは誰にでも起きます。

症状は?

痒みのある赤い斑点や皮膚のむけ、細かい水ぶくれ、ニキビとして生じます。症状が長く続くとシミになることがあります。
接触皮膚炎は耳の後ろと鼻に生じやすいですが、顔全体に広がることもあります。
刺激性皮膚炎とニキビは、マスクで擦れる頬やあご等に生じますが、マスクで覆われる場所どこにでも起こる可能性があります。

予防は?

接触皮膚炎の予防には、アルコールが入っていない皮膚保護薬を耳の後ろや鼻に塗る方法があります。
一部のマスクはホルムアルデヒドという防腐剤や香料、柔軟剤を使用していますが、これらに対してアレルギーがあるとわかっている人は注意が必要です。
刺激性皮膚炎とニキビは、ニキビを起こしづらい「ノンコメドジェニック」の洗顔料で朝晩洗顔すること、2時間ごとに15分ずつマスクを外すことが予防になります。
また、マスクの着脱による湿度の差で皮膚は乾燥しやすくなります。顔の保湿を心がけましょう。
コットンやシルク製のマスクを使用すると肌への刺激が和らぎます。不織布マスクを使う場合、ガーゼをマスクと肌の間に挟むと刺激が和らぎます。
清潔なマスクを使用することが大切です。マスクはホコリや顔のアブラなどで汚れるために雑菌が繁殖するからです。

治療は?

軽症の刺激性皮膚炎は、保湿で改善します。改善しない場合、アレルギーによる接触皮膚炎の可能性が高く、ステロイド外用の追加を検討します。
また接触皮膚炎の場合、原因物質が肌に触れている限り良くならないので、マスクの素材を変えるか、ガーゼを挟みましょう。ニキビは普通のニキビと同じ治療を行います。
予防策を講じても生じた“マスクネ”で、保湿をしっかりしても改善しない場合は、病院への受診をお勧めします。

読み上げ音声1 ※上記テキストの読み上げ音声が再生されます。

この音声は動画制作会社VIDWEBのボイスゲートを利用しています

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