立川病院

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がんその他

がんの放射線治療について

放射線治療科部長 沓木 章二

“放射線治療”をご存知でしょうか?

“放射線”と聞くと、“被ばく”とか“身体に悪い影響がある”等々あまり良いイメージを受けないかもしれませんが、実は手術・抗癌剤と合わせて“がん治療の三本柱”と言われる重要な治療法の一つです。ただし、放射線治療には大掛かりな装置と専門のスタッフが必要などの理由で限られた病院でしか受けることができず、また前途の様な誤ったイメージもあり、欧米ではがん患者さんの約60%が放射線治療を受けているのに対して、日本では以下の25%の患者さんしか受けていないのが実情です。

“身体に優しい”放射線治療

実際の放射線治療は、静かに照射室のベッドに横になって10分程で終わる簡単な治療です。患部に放射線が照射されている最中も、何も感じることはありません。治療が終わった後も、何事も無かったかのように普段通りの生活が出来ます。病状によって治療期間は様々ですが、概ね2週間から1ヶ月前後です。治療を受けている期間もいつも通りの生活が出来るので、仕事を続けながら放射線治療を受けている患者さんも多くいらっしゃいます。持病の為に手術や抗癌剤治療が難しい患者さんや、体力に自信の無い高齢の方でも受けることが出来ます。

“実は効果が高い”放射線治療

がんの種類によっては手術や抗癌剤と同じように治す事も可能です。また必ずしも治らないがんの場合でも、痛みや出血などの辛い症状を和らげたり、通らなかった食事を再び食べられる様に出来たりと、がんになってからも、これまでと同じ生活をする手助けにもなります。

当科ではスタッフが一丸となり、皆様に最適ながん治療を提供できるよう努めています。