メタボリックシンドロームとは
内臓脂肪が過剰に溜まっていると「高血圧」や「脂質異常症」、「糖尿病」を引き起こす原因となり、動脈硬化が進みやすくなると考えられています。
腹囲から内臓脂肪の過剰な蓄積を推定し、血圧や脂質、糖の値も基準値を上回るような状況をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼びます。
20歳以上では、男性の2人に1人程度、女性の5人に1人程度の方が予備群を含めたメタボリックシンドロームの疑いがあると言われています。
内臓脂肪は代謝が活発なため、運動や食事などの生活習慣を改善することにより皮下脂肪よりも減少しやすいとされています。
内臓脂肪CT検査の勧め
最近ウエストが気になってきた方、健診で血圧や脂質、糖の値が高くなってきた方、一度自分のおなかの様子を見てみませんか?
メタボリックシンドロームの診断にはへそ周りの腹囲が必須ですが、可能な限りCT検査で内臓脂肪面積100㎠以上を確認することが望ましいとされています。
内臓脂肪CT検査は保険適用ではないため、人間ドックでの定期的な内臓脂肪量のチェックをお勧めします。当院健診センターの人間ドックではオプション検査として選択可能です。
内臓脂肪CT検査は、3分程度の簡単なCT検査です。へそ周りを1~2㎝しか撮影しないため、被ばくも極めて少ない安心で安全な検査です。
当院では令和6年1月に新しい解析ソフトを導入し、内臓脂肪測定時に大腰筋や脊柱起立筋群の面積も算出できるようになりました。日々のトレーニングの指標としてみてはいかがですか?【内臓脂肪検査報告書(例)】