立川病院

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リンパ浮腫によるむくみの改善方法

医療リンパドレナージセラピスト(看護師) 清水有花

リンパ浮腫によるむくみの改善方法

リンパ浮腫とは、リンパの流れが悪くなり、皮膚の下(脂肪層)にリンパ液が溜まって起こる局所性のむくみです。
リンパ浮腫を発症した場合には複合的理学療法(保存療法)をはじめます。

・スキンケア
リンパ液の流れが滞ると免疫力が低下します。リンパ浮腫を生じた皮膚は傷つきやすい状態であるため、感染症や炎症を起こしやすくなります。
日頃から皮膚を清潔に洗浄し、保湿クリームなどを使用して、乾燥を予防しましょう。
皮膚を傷つけないように注意することが大切です(虫刺され、深爪、日焼け、やけどなど)

・リンパドレナージ
手を用いて皮膚を動かすことで、皮膚の下に溜まったリンパ液を適切な場所へ誘導し、むくみを軽減させることを特徴としています。
ドレナージ方法は、これまでの病気や現在の病状により異なりますので、ご自身にあった方法を指導します。

・圧迫療法
むくみの状態によって、弾性包帯や弾性着衣(スリーブやストッキングなど)を選択します。リンパドレナージによって改善されたむくみ症状をよい状態に保ちます。

・運動療法
運動は血液やリンパ液の流れを改善し、リンパ浮腫のケアにもよい効果をもたらします。
運動をするときには圧迫着衣(スリーブ、ストッキングなど)をつけて行うことで、筋肉や関節のポンプ作用が働き、静脈やリンパ液の流れを促進します。足の足背運動や手の把握運動はいつでもどこでも行ってよいので積極的に行いましょう。
ただし、筋肉痛や痛みを伴うほどの運動は逆効果となります。だるさが生じない程度の運動を行いましょう。

目指せ、1日平均7000歩!

・体重コントロール
肥満があることで脂肪が蓄積してリンパの流れが悪くなりますので、標準体重の維持または体重減少を心がけましょう。