ロボット手術を開始しました
当院では、これまで様々な診療科で患者さんの負担軽減を目的とした腹腔鏡手術を行っておりましたが、2022年1月より最新鋭手術支援ロボット「daVinci(ダビンチ)Xi」を用いたロボット手術を開始しております。
ダビンチを用いたロボット手術は腹腔鏡手術と同様に腹部を小さく切開し、そこからロボット手術機器を挿入し、モニターを見ながら手術を行います。手術部分の3D画像を拡大して画面に映し出すことが可能で、また機械の先端に人間の手・指よりも自由に曲げて動かすことができるアームを使用することにより、従来の内視鏡手術よりも精密な操作が可能となる最先端手術です。
【手術支援ロボット「da Vinci Xi」】
【手術風景】
ロボット手術のメリット
ロボット手術のメリットは開腹手術に比べて傷口が小さく、術中の出血量が減少し、術後の痛みも少ないため、患者さんの早期社会復帰が期待できます。また、これまでの開腹手術や腹腔鏡手術でみられた執刀医や助手の手の震え(手ぶれ)が自動的に取り除かれ、繊細かつ正確な手術操作が可能となります。結果として、合併症の軽減、身体機能温存、入院期間短縮といった患者さんの負担の軽減につながります。
【ロボット手術を行う利点】
1:傷口が小さく、術後の傷跡が目立たない
2:低侵襲のため手術後の回復が早い
3:開腹手術として比較して出血の量が少ない
4:入院期間が短期間
5:複雑かつ繊細な手術が可能で合併症発症のリスクが低い当院で施行可能なロボット支援手術一覧
産婦人科、呼吸器外科、泌尿器科で導入されており、この最先端医療技術を用いて、当院の病院理念である患者様への「質の高い、思いやりのある医療の実践」を進めていきます。
当院でロボット手術をご希望の場合、主治医もしくはかかりつけ医療機関等を通じてご相談ください。〇泌尿器科
・腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
・腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術
・腹腔鏡下仙骨膣固定術
〇婦人科
・腹腔鏡下膣式子宮全摘出術
〇呼吸器外科
・胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
・胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術
・胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術