夜トイレが近い・・・
みなさん、夜中にトイレに起きませんか?夜間、排尿のため1回以上起きなければならないという訴えを夜間頻尿といいます。また、2回以上起きる方は生活の質(QOL)が低下しているかもしれません。 年齢のせいだと片付けていませんか?まずは生活習慣を見直すことが大切です。いくつかアドバイスさせていただきますので、年齢のせいだとあきらめないでやってみましょう。
まずは、寝る前にお水やお茶、アルコールをたくさん飲むことは避けましょう。寝ている間の尿量が増えます。そして、夕方からの運動(散歩など)が有効です。筋肉ポンプ作用で足に貯まった水分を心臓にもどしてくれる効果が期待できますので、夜間尿量を減らしてくれます。
また、眠りの深さは夜間尿回数に影響しています。眠る前には、温めの入浴や半身浴、部屋の明かりや温度調整でリラックスしましょう。アロマや音楽、軽めの読書、ストレッチも有効かもしれません。反対にスマホやテレビ、喫煙などを行うと眠りを妨げることがありますので避けましょう。
それでも治らないかたにはどういった病気がかくれていることがあるでしょうか。前立腺肥大症や過活動膀胱、夜間多尿や睡眠障害などの可能性があります。それらは、お薬でなおることもありますので、我慢せず専門医を受診されてみてはいかがでしょうか。
※国際前立腺症状スコア(I-PSS)と過活動膀胱症状質問表(OABSS)、排尿日誌のページをリンクしておきますので、それぞれ興味のあるかたはやってみてください。また受診を検討される方は診療時に点数を申告していただけますと助かります。